祥和会は、昭和51年に開業した「大田病院」(現・脳神経センター大田記念病院)を中心に、脳卒中をはじめとする脳神経疾患への急性期医療を提供してきました。私が社会医療法人祥和会の理事長に就任したのは2006年ですが、当時の私は、祥和会は今後も急性期医療に特化していくつもりでした。
しかし、昨今の人口減少、高齢化は、想像をはるかに超えるスピードで進展しました。医療も、「治す医療」から、「治し、支える医療」が求められるようになりました。
いま日本では、ご高齢になっても、できるかぎり住み慣れた自宅で暮らすための「地域包括ケアシステム」を作りあげようとしています。
私達も、医療のみでなく、介護の視点、生活の視点をもって、皆さまと連携し、安心・安全に暮らすことができる地域作りに貢献したいと考えています。