脳神経センター大田記念病院


地域の声VOICE

これからの福山市にとってなくてはならないツールになるんじゃないかな。

鞆の浦漁業協同組合 代表理事組合長羽田幸三さん

ワカメの本当の価値と
おいしさを伝えるために

鞆の浦漁協では2017年から、「ワカメプロジェクト」というワカメのオーナー制度を始めているんです。そもそもワカメの養殖を試験的に開始したのは2015年のこと。元々は観光漁業の一環としてスタートしたのですが、2016年からはオーナーを募って養殖を行っています。自分のワカメの成長を楽しみに待ち、水揚げされれば新鮮な海の幸を味わえるシステムです。ワカメは、余分なナトリウム(塩分)を体外へ排出する効果を持つカリウムを多く含んだ健康食材。カロリーがすごく低いことでも有名ですよね。そんなワカメの本当の価値は生で食べることにあるんですが、獲れたワカメを商品として出荷するためには塩漬けにする必要があるんですよ。すると本来の美味しさもメリットも損なわれるんです。これはどうしたものか、と学生時代からの友達である大田記念病院の理事長に話したところ、「ワカメプロジェクト」の話が生まれたんです。
病院の管理栄養士さん達にわかめの収穫を体験してもらって、生わかめを使ったレシピを提案してもらいました。漁協と病院のコラボなんて、全国をみても初めてだったんじゃないかな。

「出汁」という存在を知らない子どもたち

私は立場上、漁業の体験学習のために子どもとふれあうことも多いんですよね。その時に話していて驚くんですけど、うどんやお味噌汁の出汁の元となるものがイリコや海藻である、ということを知らない子がたくさんいるんです。イリコを噛みしめるほどにじみ出るあの味が「出汁である」ということを、現代の親が子どもに伝えきれていないんじゃないでしょうか。まあ何かと忙しい世の中ですから、便利なインスタント製品が重宝されるのはわかるんですが、健康づくりという点では、本物を知ることも大事だと思うんですよね。

NOBORIプロジェクトも
ワカメプロジェクトも根は一つ

私も通院していますので、スマートフォンで自分の医療情報が見れたら便利ですよね。これからはこういうテクノロジーを活用する病院が増えていくのでしょう。
「NOBORIプロジェクト」も「ワカメプロジェクト」も、根は一つ。プロジェクトを通して福山を元気にして、福山から日本を元気にしたいという思いは同じなんですよ。


NOBORI

大田記念病院は
NOBORIを用いた日本の医療の発展を
応援しております。