術中MRI

 従来、脳腫瘍の手術は、外科医の経験と技術の向上によって手術成績が維持されてきました。

当院では最先端の画像誘導手術システムを導入することで、さらに手術成功率を上げる努力をしています。 その中心となるのが、ナビゲーションと術中MRIです。

ナビゲーションシステム

ナビゲーションシステム、術中MRIを使用した手術

ナビゲーションの原理は車のナビと同じです。手術前に行ったCTやMRI画像の情報が地図になります。ナビゲーションは、この地図をもとに手術中に操作している場所がどこなのかをリアルタイムに教えてくれます。
傷つけてはいけない手足を動かす神経の位置や、大切な血管の位置が正確にわかるので、そういった部位をさけて正確に病気の場所を切除するこができます。
当院ではほとんどの脳腫瘍手術でこのナビゲーションを使用しています。

術中MRIは、手術の最中に予定の部位まで病気が切除できているか確認することができます。特に境目のわかりにくい悪性脳腫瘍ではとても有用な方法です。手術前に予定した範囲を一回の手術で確実に切除することができます。

さらに術中MRIとナビゲーションを組み合わせることで、手術の安全性をもっと高めることができます。脳腫瘍を切除していくと、その分だけ周囲のおされていた脳の位置がかわってしまうのです。

術中MRI

手術室にMRIがあるため、ベッドを回転させるだけで
MRI撮影ができる。

すると手術前のMRIやCTから作成した地図を使ってナビゲーション下に手術をしつづけると、間違った地図をみて手術していることになるのです。

そこで、術中MRIを用いて手術中に画像を撮ることで、常に最新の地図をみながら手術をすることができるようになったのです。

 

手術前MRI

手術前

手術後MRI

手術中の術中MRI画像
予定通り切除されていることを手術中に確認できる。

ナビゲーション手術モニター

ナビゲーション手術:手術中の操作部位がリアルタイムにテレビモニターと手術用顕微鏡画面に表示される。

当院では上記以外にも、悪性の脳腫瘍だけを特殊な光線をあてて光らせて正常脳と区別することで確実に腫瘍を切除する『術中蛍光診断』、手術中に採取した組織中の腫瘍細胞の有無を確認する『術中迅速病理診断(腫瘍が取り切れているか細胞レベルで確認)』、手足の運動機能や感覚機能などを電気刺激で確認しながら行う方法などを組み合わせて、最高水準の治療を提供できるように心がけています。

術中蛍光診断

術中蛍光診断
腫瘍部分に特殊な光を当てることで腫瘍細胞が
ピンク色に光っている。通常の手術用顕微鏡で
みても正常脳と区別がつきにくい腫瘍で有用。

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