ヘッダ

トップ > 医療機関の方へ > 目で見る症例 > 椎骨動脈解離性脳動脈瘤(未破裂)

椎骨動脈解離性脳動脈瘤(未破裂)

 全くの無症候で脳ドックにて発見された症例血管内治療後、解離部部位が著明に縮小したケース

詳細

頭部CTA画像(正面):左椎骨動脈の後下小脳動脈分岐部の末梢に解離性動脈瘤 (長径約8mm)

頭部CTA画像(正面):左椎骨動脈の後下小脳動脈分岐部の末梢に解離性動脈瘤 (長径約8mm)


症 例  44歳 男性病 名: 左椎骨動脈解離性動脈瘤手 技: 脳血管塞栓術(金属コイル) 

※近位部位親血管閉塞部位: 左椎骨動脈-左後下小脳動脈分岐

【 主  訴 】 特になし

【 現病歴 】 脳ドックにて左椎骨動脈に解離性動脈瘤を認める。

治療適応

 慢性期であり手術適応に乏しいと考えるが、患者本人が積極的治療を希望しており、また年齢が若いこと・動脈瘤の大きさが長径約8mmと大きく破裂率が高い(※)などを勘案し、破裂防止のため血管内治療を施行することとなる。

 ※ 2003年7月欧米の共同研究では、未破裂動脈瘤1892人を5年間経過観察し、椎骨脳底動脈系の破裂率は7㎜未満は2.5%、7~12㎜で14.5%と発表した。

引用文献:International Study of Unruptured Intracranial Aneurysms Investigators:Unruptured intracranial aneurysms: natural history,clinical outcome,and risks of surgical and endovascular treatment.Lancet362:103-110,2003

手術

 解離性動脈瘤の近位部位椎骨動脈そのものを金属コイルにて塞栓した (他の血管からの血流があるため脳への影響はなし)。

術後経過

 後遺症なく経過。その後のMRIフォローにて、左椎骨解離部位は著明に縮小している。

掲載日 2006.03.02