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未破裂脳動脈瘤の治療
脳神経センター大田記念病院では、未破裂脳動脈瘤、無症候性内頚動脈狭窄・頭蓋内主幹動脈狭窄等に対する予防的治療については、患者さんの意思を最大限に考慮して治療を行っています。当院では脳ドックなどで未破裂動脈瘤が発見されて治療方針に迷う患者さんを対象に、セカンドオピニオン外来を設けています。
未破裂動脈瘤の セカンドオピニオン外来
対象:未破裂動脈瘤が発見され治療方針にお悩みの方に対し2000例の手術経験より相談を受けています。 主たる方針:未破裂動脈瘤は思ったよりも破裂率が低いことが判明しました。動脈瘤の出来た場所、サイズ、形状、高血圧、糖尿病、高脂血症、家族歴などの危険因子の有無などを参考に内科的に保存的治療するか外科的な治療をするかについて助言しています。治療方針を決める参考として、脳神経センター大田記念病院の治療実績、転帰情報統計によるデータを患者さんに提示しながら説明を行なっています。判断材料の一つとして脳血管内治療・開頭手術ともに合併症数等を公表しています。経過観察は、発見3月後、6月後、1年後を基本とし、この間未破裂脳動脈瘤に変化がない場合はその後1年ごとに行うことを勧めています。
未破裂動脈瘤の治療に対して手術検討のためのチェック項目
1
経時的な画像診断において瘤が増大していく場合
4点
2
40歳代~60歳代前半と年齢が若い場合
3点
3
瘤が6~7mm以上と大きい場合
3点
4
デコボコしている場合
3点
5
管理不十分な高血圧
2点
6
家族歴がある場合
2点
7
ご本人に不安と手術希望が高い場合
4点
手術適応の検討に際しては上記の表より危険因子の有無に基づいて判断しています。総計は21点になります。1~4の4項目のうち、3つを満たしていれば積極的に手術を勧めています。加えて5~7を判断材料としています。
積極的治療を検討する場合の手術法の選択
当院では、脳動脈瘤に対する脳血管内治療・開頭手術の両方を高いレベルで提供しうる施設として、客観的によりよい治療法を選択できるように、テクニカルな要素に焦点を絞ってこの2つの治療法の難易度を判定出来るグレーディングシステムを作成しました1)。これに基づき症例ごとに最適の治療法を選択する一助としています。(*同表は、脳神経外科部長 大田 慎三が経験と統計に基づいて作成。)
無症候性未破裂動脈瘤の手術法選択
脳動脈瘤の部位、大きさ、年齢だけでなく症例ごとに、手術難易度を術前に十分検討することが重要です。個別的に考えられた危険性を術前に説明しておくことが重要であり、大きな動脈瘤でなくても、より慎重な手術手技と術中判断が重要と考えております。